日本工芸展に何度も入選する実力を持ちながら、徳利、ぐい呑、茶器、花入れしか作らなくなった作家も多い中、色々なものを作ることで知られる陶芸家の一人。皿、鉢、雑器である急須等の作品も豊富です。そのどれもが使いやすく、特に急須は造型のバランスもよく、使うのが楽しくなるような仕上がりです。小石の混じった粗めの土をこれでもかっ、と言わんばかりに焼きしまめた器肌は、使い込むほどに風合いを変えてくれます。